調理時間:30分
鱈(タラ)の身と、タラコのおつゆです。
鶏肉と卵や、鮭といくらの丼ものを「親子丼」といいますが、タラの身と卵巣のタラコの「親子汁」です。
マダラ(真鱈)の切り身とスケソウダラ(助宗鱈)の卵巣を使っているので、本当の親子ではないですが。。
冬に旬を迎える鱈、あっさり淡白な味わいの身としっかりしたタラコはいずれも低糖質。タラコはDHA、EPAのオメガ3脂肪酸が豊富、血液サラサラです。
出汁は昆布のみですが、タラからでる出汁で、お鍋の味わいです。タラとタラコは一度下茹でして、さっぱりとおすまし風。さっぱりでもぱっと花が咲いたタラコが、ほっくりとコクがあります。
あったかい汁物で、美味しく低糖質に温まってください。
タラの親子汁の材料
食材
1 | 真鱈の切身 | 4切れ |
2 | タラコ(生) | 4本(2腹) ※スケソウダラの卵巣 |
3 | ネギ | 1本 |
4 | しょうが | 1かけ |
5 | 水 | 500ml |
6 | 昆布 | 5×5cm |
7 | 調味料 | |
薄口醤油 | 小さじ2 | |
みりん | 小さじ2 | |
8 | 塩 | 小さじ1/2 ※塩たらを使った場合などは調整してください |
タラコ(生)はスケソウダラの卵巣で、明太子になります。売っている明太子そのもののサイズです。
真鱈の卵はもっと大きく、腕くらいの太さがあります。
道具
- 特になし
タラの親子汁の作り方
1 材料の準備
材料を準備します。
「3 ネギ」は斜め切りに、「4 しょうが」は細切りにしておきます。
2 タラコと身を下茹でする
「1 真鱈の切身」は1口大に切ります。
「2 タラコ(生) 」は、ひっついている1腹を2つに切りわけます。
画像のサイズ感程度で筒切りにします。
お湯を沸かし、クツクツと弱く沸いている程度にして、筒切りにしたタラコを入れて、1分火を通します。皮が縮み、花が咲いたようになります。
ボールに水をはり、取り出したタラコを水の中に沈めておきます。
タラコはザルにあげておくと潰れて崩れてしまいますので、水に入れてください。
続けてそのまま、鱈の身も茹でます。1分。
身はザルにあげておきます。
3 材料を合わせる
「5 水」「6 昆布」を鍋に入れ、沸かします。沸騰直前に昆布を取り出し、「7 調味料」をいれます。
下茹でした鱈の身、タラコ、しょうがを鍋に入れ、15分、弱火で煮て鱈の出汁をゆっくりだします。
15分後、ネギを入れてひと煮立ちさせ、「8 塩」で塩気を整えます。
塩は、汁を味見して、量を調整してください。
4 完成
完成です。シンプルに鱈の出汁が美味しいです。
タラの親子汁のまとめ
魚屋、鮮魚売り場で、大きな真鱈が丸々一匹置いてあったりしますが、大きなものは1m、20キロを超えることも有り、巨大です。肉食の大食漢のお魚で、お腹がパンパンに膨らんでいます。ですので、お腹いっぱい食べることを「たらふく(鱈腹)食べる」といったりします。
鱈は普段は深場にいて、冬になると産卵のため浅いところに上がって来ます。産卵のために上がってくるので、メスは卵巣のタラコ、オスは精巣の白子がしっかり詰まって、いずれも美味しく栄養満点。
今回は明太子にもなるスケソウダラのタラコを使っています。ですが、真鱈の卵も売っていたりします。スケソウダラの卵はご存知明太子サイズなのですが、真鱈の卵はナマコみたいな黒いデロんとした、見た目はグロテスクな、かなり大きい代物です。地元の北陸ではその真鱈の卵を煮付けにします。「真子の煮付け」といいますが、マダラの大きなタラコを甘辛く煮付けます。
もちろん、とろっとした白子も美味しい。天ぷらや酢の物、お味噌汁にお寿司など。身は鍋や煮付け、フライ、ムニエルに。
鱈を使っていると、あれやこれやと食べたくなります。寒くなってくると、本当に鱈が楽しみです!