調理時間:30分
冬が旬のカキ。夏に産卵した後たっぷり食べて冬を迎え、プリプリに身が肥えます。
多少好き嫌いの有る食材ですが、お鍋や酢の物、生のまま、カキフライ、焼きカキ 、カキめし…。いろんな食べ方ができる、 好きならば旬が待ち遠しいです。
そんなカキを、燻製風味のオイル漬にしました。
カキの燻製はよく見かけますが、カキと燻製は好相性。単純な組み合ですが、カキの濃いうま味と、オリーブオイルと燻製の薫りが混ざり合って、なんとも言えません。本当は手間のかかる燻製ですが、くん液をつかうとお手軽に燻製風味をつけられます。
では、糖質制限にカキはどうか?
旬のカキは身にグリコーゲンを蓄えていて、それがカキの旨味の一つ。ですがグリコーゲンは「動物デンプン」とも呼ばれる糖質です。
それでもカキの糖質は100g中4.7g、キャベツに毛が生えた程度で、十分に低糖質。気にする量ではないでしょう。
オイル漬なので脂質をたっぷりとれる、糖質制限にぴったりな美味しい保存食。ちょっとしたおかず、おつまみに最高です。
カキのオイル漬の材料
食材
1 | 生カキ(加熱用) | 400g |
2 | オイスターソース | 大さじ2 ※糖質制限対応オイスターソースを使ってください。 |
3 | くん液 | 小さじ2 ※なければ不要、燻製風味がしないだけです。 |
4 | 唐辛子 | 適量 |
5 | オリーブオイル | 200ml ※カキの身が表面から出ない位に加減してください。 |
糖質制限対応の調味料をつかっています。
道具
- 保存用の瓶
- 400gのカキで、容積500ml弱になります。
カキのオイル漬の作り方
1 材料の準備
材料を準備します。
2 カキを洗う
分量外の水500mlに塩15g(小さじ2.5程度)を溶かし、海水程度の塩水を作ります。
塩水に「1 カキ」を入れ、混ぜるように洗います。潰さないように優しく洗ってください。
塩水が濁って汚くなったら牡蠣をザルにあげてください。
これを、3回繰り返します。すると、塩水がだんだん濁らなくなります。
3回洗ったら、ザルにあげておきます。
カキは海の生き物なので、海水(塩水)ではないただの水で洗ってしまうと、水をいっぱい吸って味が水っぽく、身が壊れてしまいます。海水程度の塩水で洗います。
洗ったカキの身の水分を、キッチンペーパーでよく拭きます。
カキを並べ、上下から挟むようにして。
カキを炒めるときに水分が多すぎると、水分が呼び水になって、旨味が多く外に出てしまいます。
4 カキを炒める
フライパンに油をひき、カキを並べて、火をかけます。強火です。
カキから水分が出て来ます。水分を飛ばすように、裏返したり揺すったりしながら、炒めます。
水分がだいたい飛んだら、中火にします。
そして、「2 オイスターソース」「3 くん液」を入れて、絡めるように炒めます
しばらく、また水分が出てくるので、焦げないように火を調整して、水分を飛ばします。
5 オイルに漬ける
水分が飛んで美味しそうな感じになったら、炒めたカキと「4 唐辛子」を、瓶にいれます。
その上から、「5 オリーブオイル」を注ぎます。
蓋をして、冷蔵庫で味をなじませます。
6 完成
冷蔵庫で冷えたら完成です。
すぐ食べても燻製風味で十分美味しいですが、2日程度味をゆっくりなじませると、さらに美味しくなります。
カキのオイル漬のまとめ
カキの、あの美味しさは何でしょうか。
個人的に大好きな食材で、どんな食べ方でも美味しいのですが、カキフライと、燻製風味のオイル漬けがとても好きです。
カキフライはカキの薫りが閉じ込められていて、食べるとフワッと風味と、濃厚なカキの貝の風味がなんとも最高。酸味のあるタルタルソースがよく合います。
燻製オイル漬は冷えているのですが、咀嚼すると濃いカキの旨味、そして燻製の薫りが、オイルで口の中にまったりと、いつまでも残ります。それを日本酒や白ワイン、スパークリングで洗い流すのが最高です。。
そのカキの、なんとも言えない旨味は内臓が美味しいからです。
カキは張り付いたら自力で移動出来ない貝なので、身の筋肉が退化しています。ですので、ほとんどが内臓。アミノ酸、ミネラル、ビタミンが多種類豊富に含まれていて、それが旨味になっているのでしょう。
旨みたっぷりのカキのオイル漬けは、手間もかからずさっとつくれ、しかも保存が効きます。たくさん作っても、ゆっくり食べられます。
残ったオリーブオイルも料理につかって、脂質も余さず食べきってください。