調理時間:60分以上(完成まで2週間程度)
たらこのカラスミを、スケトウダラの卵巣、味のついていない生のたらこを使ってつくりました。
スケトウダラは冬(12~4月)が旬、産卵期で、新鮮な生のたらこはその時期にはよく売られていますが、その他の時期には手に入らず作ることができません。
しかし塩蔵で味のついたたらこや、辛子明太子はいつでも普通にスーパーで売られています。そしてそれらをつかってもカラスミを作れます。
たらこも明太子も既に味がついているので、お酒につけるところからのスタート。ですので出来上がりまでの時間が短いです。
基本ほっときで簡単、美味です。冷凍保存もできるので、試しに作ってみてください。
簡易カラスミの材料
食材
1 | たらこ | 300g ※味のついたたらこ、明太子の1本物。辛子明太子でも良い。 |
2 | 昆布酒 | |
日本酒 | 150ml ※糖質制限対応の日本酒を使ってください。 | |
焼酎 | 150ml | |
昆布 | 5×5cm |
たらこ、明太子は1本物を使ってください。
1本物に見えても、重さを揃えるために縦に半分に割られていたりします。昆布酒につけた際にバラバラになってしまいます。
糖質制限対応の調味料を使っています。
道具
- ピチットシート
- 食材を干物にしたように、簡単短時間で脱水するシートです。
簡易カラスミの作り方
1 材料の準備
食材を準備します。
「1 たらこ」は普通にスーパーで売っている一般的な「たらこ」。辛子明太子でも構いません。
タラコはカットされていない1本物を選んでください。
2 昆布酒を作る
たらこを漬け込む「2 昆布酒」を、「1 たらこ」の重さと同じ容量分作ります。
たらこの重さが300g。日本酒と焼酎を半分半分の割合で、
- 日本酒 … 150ml
- 焼酎 … 150ml
- 昆布 … 5×5cm
半日ほど置いて、昆布から出汁をだします。
3 昆布酒につける
ジップロックなどの保存袋にたらこを入れ、
作っておいた昆布酒を入れて空気を抜きます。さらにビニール袋にいれて、冷蔵庫で3日間置きます。
小さな穴が開いていると中身が漏れて冷蔵庫が大惨事に。袋を二重にして備えてください。
3日後。漬け終わりです。
たらこを取り出しザルに並べます。ザルを容器で受けてラップをし、冷蔵庫で半日置いて汁気を落とします。
4 脱水しながら整形する
たらこをキッチンペーパーにならべ、しっかり水気を取ります。
バットにピチットシートを敷き、たらこを並べます。たらこをピチットシートではさみます。
その上からバットをのせてお皿などで重しをします。たらこが潰れない程度に加減してください。冷蔵庫に入れて、2日間置きます。
最初にピチットシートを使って水分を抜きながら重しをして、カラスミっぽい形に整形しています。
2日後。平べったくなり、最初と比較して水分も抜けています。
5 冷蔵庫で乾燥させる
以降は冷蔵庫で乾燥させます。
カビ防止のために表面に焼酎を塗ります。
パットに網をのせて、タラコを並べ、ラップなどで覆わず裸で冷蔵庫に入れて乾燥させます。
期間は大体1週間程度。
乾かし期間中は2日に1度、焼酎をたらこの両面に塗り直します。
乾燥期間はたらこの大きさによりますが、1週間から10日位。
6 完成
1週間程度経過、完成です。たらこによって乾燥完了までが結構ばらつきます。
完成の目安として、手で持って振れるくらい硬い状態でも、指でギュッと押すと少し指が沈むような柔らさです。
包丁で薄くカットすると、卵の粒がわからないほど凝縮します。生たらこから作った物より熟成感が薄い感じですが十分濃厚な味わい、とても美味しい!
簡易カラスミのまとめ
一度昆布酒に浸して脱水しています。
買ってきたものをそのままピチットシートに挟んで作ることもできますが、かなり塩気が強くなり、しょっぱい。昆布酒に浸すことにより塩気も抜けるし、お酒、昆布の風味も入って美味しくなります。
生たらこから作ったものは塩漬けを1週間行い、水分を抜いて熟成させます。
でも市販の味付けたらこは既に塩漬けや調味済みで、その段階が終わっています。ですので、簡易カラスミを作るには美味しいたらこ、好みのたらこを選ぶことが重要で、そうすればより美味しくなるはずです。
生たらこから作ったもの同様、火を通さずに2週間程度生ものをあつかいます。衛生には細心の注意をはらって作ってください。