調理時間:40分
最近魚を食べていますか?
魚は高タンパク、超低糖質で糖質制限向きの食材。さらに含まれている脂質にはオメガ3脂肪酸が豊富です。
そんな魚料理も刺身、焼き魚、煮魚など色々ありますが、バリエーションの一つとして「ピルピル」はいかがでしょうか。
塩タラでオリーブオイルを乳化させる単純な料理です。オリーブオイルを乳化させるのは、タラの出汁とコラーゲン。クリーム状になった乳化オイルには、タラの美味しい出汁が包み込まれていて、とても美味しいです。
タラのタンパク質とオリーブオイルの脂質。高タンパクで高脂質そして低糖質の、まさに糖質制限ダイエットのための料理、ではないでしょうか。
タラのピルピルの材料
食材
1 | 塩タラ | 300g ※切身3~4切れ程度。生でなく甘塩のもの。 |
2 | オリーブオイル | 100ml ※タラの重さの1/3を目安に。 |
3 | にんにく | 1かけ |
4 | とうがらし | 少々 ※中くらいの鷹の爪1本程度 |
塩タラの塩気は結構強めですので、味付けはその塩気のみ。調味料を使いません。
道具
- 特になし
タラのピルピルの作り方
1 材料の準備
材料を準備します。
2 オイルを準備する
まず、オイルに風味をつけます。
「2 オリーブオイル」を計量します。「3 にんにく」は粗めのみじん切り、「4 唐辛子」は頭、種を取り除きます。
オリーブオイル、にんにく、唐辛子をすべて鍋に入れ、弱火でじっくりオイルに香りを移します。静かに泡が立ってから5分程度。焦げそうなら火から外して、ゆっくり香りを移してください。
にんにくがほんのりきつね色になったら火を止め、にんにく、唐辛子を一旦取り出します。
3 タラに火を通す
火を止めたら「1 塩タラ」の下ごしらえを、ゆっくり始めます。
タラを一口大、2cm幅程度に切りわけます。骨がある場合は取り除いてください。
タラにゆっくり火を通して乳化させるため、オイルを冷ましたいです。タラの準備をゆっくりとしてください。
タラの皮目を下にして、オイルの入った鍋に投入し、弱火で火にかけます。
しばらくするとタラに火が通り白くなりはじめ、ゆっくりと泡が出てきます。
鍋を揺らしてタラが張り付かないようにします。火加減は弱火で、泡が勢いよくならないように火からおろしたり、火にかけたりしながら。
タラ全体にに火が通るように裏返します。身が柔らかいので崩さないように。
しばらくすると段々とオイルが濁ってきます。
4 オイルを乳化させる
オイルにタラを入れてから20分。オイルはかなり白濁してきます。場合によってはドロドロになっているかもしれません。
一旦タラをとりだします。
タラを取り出したオイルを、泡立て器でかき混ぜます。かき混ぜづらい場合はボールなどに移し替えてかき混ぜます。
オイルがタラのコラーゲンと水分で乳化します。緩めのマヨネーズのような感じ。
5 完成
タラを鍋に戻してオイルと合わせ、完成です。冷めているならそのままもう一度火にかけてください。
お好みでにんにく、唐辛子を戻して。
タラはもちろんですが、乳化したオイルが美味しいです。
バゲットではなくクラウドブレッドや、オイルが絡みやすいブロッコリー、カリフラワーなどを浸して、オイルまで食べ尽くしてください。
タラのピルピルのまとめ
オイルと魚介と言えば、アヒージョも有名です。
ピルピルもアヒージョも同じ国スペインの料理ですが、ピルピルはスペインバスク地方の料理。よく似た構成の料理ですが、 アヒージョはオイルを乳化させず、ピルピルはクリーム状になるようによく乳化させます。ピルピルという可愛い名前は、具材をオイルで煮るときの擬音語だそう。泡が出て「ピルピル」と音を立てるところから来ているそうです。
このピルピルの情報を検索すると、よく見かけるのがうまく作れなかった失敗談。うまく乳化しないでクリーム状にならないことが多いようです。自分が初めて作った際には動画も参考にしたのですが、その動画ではボールに入れて泡立て器で、オイルと汁を思いっきりかき混ぜていました。このやり方で失敗したことは有りません。
とにかく、乳化したオイルがとても美味しいです。
本来はバゲットにオイルを吸わせて、が王道の食べ方でしょうけれども、バゲットはパンで糖質が高いですよね。代わりにクラウドブレッドや、ブロッコリーやカリフラワーなど汁気の絡みやすい野菜を浸して、オイルを食べ尽くしてください。