調理時間:60分
イタリアのお菓子、アマレッティ。メレンゲを使ってふんわりさせた、クッキーのような焼き菓子です。
アマレッティには小麦粉を使わず、アーモンドパウダー(アーモンドプードル)を使います。小麦粉の糖質が100g中73g程度なのに対し、アーモンドパウダーは100g中10g程度。小麦粉と比較してアーモンドパウダーは十分に低糖質です。
オリジナルのレシピではたくさんの砂糖がつかわれます。その代わりとして使う甘味料は糖質制限対応の甘味料に水溶性食物繊維の「難消化性デキストリン」を組み合わせます。
糖質制限ダイエット時でも気兼ねなくつまめる、おいしい「おやつ」。ベイクしたアーモンドの香りとバニラ、洋酒の香りがなんとも食欲をそそります!
アマレッティの材料
食材
1 | アーモンドパウダー | 120g ※アーモンドプードル。 |
2 | アーモンドクラッシュ | 30g ※砕いたアーモンド。 |
3 | 難消化性デキストリン | 20g ※薬局、通販などで入手可能。 |
4 | メレンゲ | |
卵白 | 卵2個分 | |
甘味料(砂糖の5倍の甘さ) | 10g ※砂糖の5倍の甘さの甘味料を使用します。 | |
難消化性デキストリン | 10g | |
ベーキングパウダー | 3g | |
5 | ラム酒 | 大さじ1 ※ブランデー、ウイスキーなど香りのある蒸留酒。 |
6 | バニラエッセンス | 少々 |
難消化性デキストリンは以下の製品を使いました。
難消化性デキストリンは糖質の吸収を抑えて血糖値の上昇を穏やかにする作用があり、トクホの飲料などによく使われています。
道具
- ハンドミキサー
アマレッティの作り方
1 材料の準備
材料を準備します。
2 メレンゲを作る
「4 メレンゲ」をつくります。
卵2個を卵黄と卵白に分け、卵白をボールに入れます。
卵白を入れたボールに、
- 甘味料 … 10g
- 難消化性デキストリン … 10g
- ベーキングパウダー … 3g
を全量入れます。
ハンドミキサーで一気に泡立てていきます。2分ほど泡立てます。
角が立つ程度になったら泡立て終了。
3 アーモンドパウダー、メレンゲを合わせる
- 「1 アーモンドパウダー」 … 120g
- 「2 アーモンドクラッシュ」 … 30g
- 「3 難消化性デキストリン」 … 20g
上記を計量して合わせます。
それらをよくかき混ぜ、均一にします。
合わせた粉と、
- 「5 ラム酒」 … 大さじ1
- 「6 バニラエッセンス」 … 少々
をメレンゲの入ったボールに入れます。
ゴムベラで均一に、切るように混ぜ合わせます。
4 オーブンで焼く
オーブンの天板にクッキングペーパーを敷いて、混ぜ合わせた生地を小分けにして並べます。
100円玉サイズの丸にコロッとまるめてならべます。
粘り気が強くて手に引っ付き丸めにくい場合は、絞り袋と丸形の口金で絞ってください。
ならべたらそのうえから軽くてで押して平たくします。
170℃で予熱し、そのままの温度で25分焼きます。
5 完成
焼き上がり、冷ましてください。
指で押すと柔らかいですが、冷えると固くなります。
アーモンドの香ばしさ、洋酒、バニラの香りで美味しそうです。
アマレッティのまとめ
お菓子はだいたいとても甘いものが多く、砂糖がたくさん使われます。
砂糖は少しの水分にどんどん溶けてくれます。でもエリスリトールは水分に溶けづらい。世のお菓子のレシピを、
砂糖と同じ甘さに調整した上記の甘味料で置き換えると、だいたい溶け切らないでザラザラした食感のものになります。
だから砂糖の甘さの5倍の製品をそのまま使って、エリスリトールの量を減らして同じ甘さにしようとするのですが、焼き菓子などは砂糖の粘りが必要なものが多く、思ったように仕上がりません。
難消化性デキストリンは砂糖と似た構造がつながってできた炭水化物でが、人間には消化できない構造になっています。糖質ではなく、食物繊維に分類されます。そして水によく溶けて、粘り気がでてくれます。
お菓子のレシピは、砂糖の代わりに強い甘さの甘味料と難消化性デキストリンやイヌリンを組み合わせて使うと、うまくいくことが多いです。
食物繊維は糖質の吸収を抑えて血糖値の上昇を穏やかにする作用がありますが、大量に取りすぎるとお腹が緩くなる場合があります。食べすぎには注意してください。